毎日毎日ひどい吐き気と嘔吐。初めのうちは「赤ちゃんのために!」「何とか乗り越えよう!」と思えるのですが、あまりにつらい日々が続くと正直そんなことも思えなくなってきます。
周囲に変な風に思われたくなかったので言えませんでしたが、心の中ではこんなに苦しめる赤ちゃんが憎いと思うことさえありました。
私の叔母は産むまでひどいつわりで、分娩台の上でも吐いていたそうです。
おかしくなってお腹を叩いたこともあるそうです・・安定期までの2か月間でもこんなにつらいのに、産むまでつわりなんて考えられません。
きっと経験していない理解できない人から見たら「せっかく授かった命なんだから」とか「つわりで悩むなんて贅沢」となるでしょう。
でも、経験したからわかります。
そんなきれいごとでは済まないって。
つわりがひどすぎてうつ状態になった私
私は毎日寝ている時以外は常に気持ち悪くて座っていられない、かといって横になっても気持ち悪い状態でした。
酷い時には目を開ける気力もない。
誰とも会話をしたくないから近寄らないで。
大丈夫?って声かけられても返事する気力もない。
突然泣くし、突然唸り声。
それ以外は無。
もちろんいつも近くに洗面器。だって嘔吐したくてもトイレまで行けないんです。つわりの期間が始まって間もなく私の状態はこんな感じでした。
携帯画面を見るだけで吐き気が増す。意識してみたのは時計くらい。今日はあと何時間我慢すれば終わるかなって。
ひたすらつわりが終わるのを待っているだけの日々で、赤ちゃんが出来たことの嬉しさ、楽しみなんてなにも頭には残っていませんでした。
家にいても気分は落ち込むばかり。かといって外出する気になんてなれない。自分がどうしたいのか、どうしたらいいのかもわかりませんでした。
そんなつわりでうつ状態の心にも響いた本があった
家族や友人、知人のどんな励ましもどんな同情も私の心には届きませんでした。むしろつわり知らないくせにって思ってたくらいです。
そんな時に健診に行き、産院にあって偶然読んだ本があります。それがこれです。
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私これを見て泣きました。めっちゃ泣きました。どんな励ましよりも心に刺さりました。なんだか自分の気持ちを見透かされているような気がしたんです。
おかあさん、
わたしを知った日のことをおぼえていますか?(中略)
わたしをうとましく思い、もういらないとつぶやいたことを、私の重さに耐えかねて、自分を情けないと責めたことを、わたしはよーくおぼえています。
おかあさん、あなたとわたしはひとつです。
(中略)
あなたの思いはわたしの思い、あなたとわたしは、ひとつです。
書籍 私があなたを選びました 引用
すべて心に刺さる内容でした。そう、わかっているんです頭では。
赤ちゃんも辛くても頑張っていることを。本当は妊娠したことがうれしかったのに今はそれさえも思えていない自分にいらついていることも。
でもこの時の私はそんなことも考えてあげられないくらい自分のことしか考えられませんでした。
でもこれを読んだらまだまだ小さなわが子だけど、私と一心同体なんだって。私を選んできてくれてるんだって。でもそこを見ないようにしている自分がいたことを。
なんか色々な気持ちがあふれてきたんです。
つわりでなにもかも嫌になったら本読んでみるのもおすすめ
本、おすすめです。自分の中で忘れていた初心を思い出しました。
読んだからと言ってつわりが軽くなるわけではありませんが、自分に合う本があると心にすごく響きます。ただ、個人で感動する本に違いはあるだろうし必ずとは言えません。ですが毎日一緒にいる旦那の言葉よりも確実に心に響きます。
たまには本で気持ちをリフレッシュしてみてくださいね。